2023/8/21
1級建築士設計製図試験指導業界のセカンドオピニオン
R5.8.21
大手資格学校の添削講師をしています。課題分析などはばっちりですので、お問い合わせください。
R4.11.28
久しく放置していましたが、空白の時間も受験指導はしています。
受験生の悩み相談受けたまります。
H29.8.6
課題が発表になり2週間、そして大手資格学校の講座が本格的にいよいよ今日から始まりました。私のところにも添削課題が1枚、2枚と送られてきています。早速添削してレスポンスよく返却していこうと思います。いまのところ通信講座のお申込みは4名となっています。これから、ヤフオクに1添削3500円で出品して、人数を拾っていくことにします。毎年100枚近い図面を添削しているのですが、今年はどうなることでしょうか?
私の売りは添削を通じての質問や悩み解消などのコミュニケーション指導です。1枚3500円以上のコスパは保証です。去年は3000円でしたが、ヤフオクの手数料が結構な負担となっていますので500円値上げしました。まとめてお申し込みの場合は、1枚あたり3000円とします。
H29.7.29
このような質問がきました。
「配置図の捉え方がイマイチわからないです。何か腑に落ちないです。」
(返答)
傾斜地の断面構成を基本的には見ると思います。
南北あるいは東西の高低差が1層分の4mならどうってことないですが、2mないし6mあるとしたら結構建物と地盤面の調整は難しいですよ。バリアフリーを求めているので。
敷地は必要最低限の造成というのが過去の出題傾向です。切土が基本でしたが、切土・盛土で調整することなんてのもありかもしれません。
配置図には擁壁等の外構工事が入ってきて、植栽駐車スペースの表現があります。建物については勾配屋根であれば軒線・軒の出の表現もあります。
排水計画なんてのもあるかもしれません。浄化槽であればその排水先、排水先の側溝が無ければ、宅地処理浸透桝を配置しなさいというのもあるかも。
いずれにせよ、実務上は配置図はこの上なく重要なんです。机上の勉強では意外に対応できません。
H29.7.21
本年度平成29年度の 1級建築士設計製図試験の課題が発表になりました。
「小規模のリゾートホテル」
要求図面が・配置図1/200・地下1階平面図・1階平面図・2階平面図ということですが、基準階タイプでなく、地下1階地上2階建てだから、「小規模」ということでしょうか。その他高低差があると明示されているので、駐車場の計画をはじめとする敷地利用計画および断面計画の詳細を配置図で表現しろということでしょうか。
要は基準階タイプの梁伏図が配置図に変わったということです。ここら辺の表現はいつもと同じように日建学院と総合資格学院の表現方法に大多数の受験生が同じになりますので、表現力では大差ない配置図になってしまうでしょう。また、1/200の配置図よりいつものと変わらない敷地設定になるということでしょうか。
H29 課題発表前通信添削講座のお申し込みは下記アドレスをコピペしてヤフオクまでお願いします。(10課題)
page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u116764963
H28.12.27
試験発表から2週間が経とうとしています。その後指導した1名のかたが合格していたことが分かり、計5名の方が合格しました。復元図を送って頂いた方が4名いらっしゃいますのでその母数は少ないですが、それぞれ趣の違った1枚1枚の図面ですので、そこから見えてくるものもあります。私はかねがね、資格学校の解答例のような図面を描かなくても合格することを通信添削生の方を対面指導する時話すことがあります。大手の資格学校の解答例がすべてなんて思っていると、痛い目に合うことを暗に言ってきました。それは、過去に何でこの人がなぜ落ちるのといった経験をしているからです。それも製図試験を4回も5回も受けている人がです・・・・大手資格学校に行っている人は出された解答例がすべてだと思ってしまう傾向が強いのが普通です。特に総合資格へ行っている人は顕著です。私も総合資格で9年やってきたので、講師が言うことは想像が付きます。最近は資料のつくり過ぎ、配り過ぎです。消化不良は目に見えています。そして、今回の本試験を見れば、一目瞭然教えていないことは応用が利かないということが判明してしまいました。児童センター・子育て支援部門の事務室の位置を上階にもってくることは、総合資格が好んで使うまさにファーストイメージなんです。総合資格の速報の解答例は惨めにしか見えないのは私だけでしょうか。昨年に引き続き5000人以上受講生がいる総合資格は平均合格率から相当低いものとなって惨敗です。
本日下記の合格者の方から、詳細な分析考察が届きました。今後の私の指導にも参考になることが記されていましたので、活かしていきたいと思います。
もう来年へ向けての戦いが始まっているかもしれません。私の方も来年は少々グレードアップして添削指導をと考えています。
15日は1級建築士試験の合格発表でした。年初の祈願により指導した通信添削生6名(添削枚数5枚以上)の内、名簿確認で4名の方が合格していました。まずまずという結果です。合格者4名の
併用講座は次のとおりです。①TAC本年度課題通信講座②日建通信講座+直前短期講座③総合資格通信講座④TAC本年度課題通信講座 といった具合です。
つまり、資格学校の通学講座に通うことが出来ない方向けの立ち位置で指導することによって効果があるという結果でした。それは、本日更新した講習・セミナーページの合格者のメールを見てくださると分かると思います。
H28.12,18
早速合格の喜びが届きました。受験生目線の分析をご覧ください。
**様
お疲れ様です。
ご連絡ありがとうございました。
本日はゆっくりお酒でも飲もうと思っていたのですが、明日パース屋に発注資料つくりなどがあり、徹夜で夜な夜な仕事をしています。
**さん覚えていらっしゃいますでしょうか。
私が初めて深井さんにメールを送らせて頂いた時、私の事を「完璧主義らしからぬ癖があるようです」と指摘して下さった事。
まさにその通りで、今年度の目標はいかにエスキスを割り切り、完璧を捨て、妥協し、作図の正確さとチェックに時間を与えるかでした。
2回目のメールでは、約その半年後の課題発表後に、改めてメールを送らせて頂きました。
私は日建の前期中期課題は全くほとんどやっておらず、一カ月くらい前から過去問研究の前期分のビデオを見てエスキスしたくらい。
作図に関しては1枚も描きませんでした。
課題発表後から私は3日間で3枚問題を解き、保育施設の過去問2題、総合の早期課題1問を解きました。
あの頃はまだ、保育所のゾーニングのゾの字も知らず、4つの保育室が全て1階に収まらず、2階に4つの保育室を並べてきれいなプランを深井さんにお見せしたところ、
「これはきれいだけれど実際の保育室とは違う」と指摘されました。
何週間か経った頃、私はこの本試験の深い闇とも言える採点基準について沢山質問させて頂きました。
その時に一番救われたお答えは、
「保育所を1階に全て計画しようが、保育所を1,2階に分別して計画しようが、そこで合否は決まらないと思う。」
という意見でした。
昨年の私は、試験元の採点基準のポイントを誤って捕えていました。
昨年の私は、ゾーニング解答例はたった一つしかないと盲目に思い込んでしまっていたため、そこにエスキスの多くの時間を割いていたように思います。
確かに、総合資格では最初のゾーニングイメージを、ファーストイメージやセカンドイメージと呼び、ある一つのゾーニングパターンに結びつくための解説をとても多くしていたように思います。
その次におっしゃって下さった言葉は、
「プランニングが成立する事、すなわちそれは、その建築計画が実際に建てられるかどうかです」とおっしゃってくださいました。
この言葉はとても印象的でした。
その時に初めてこの設計製図の設計に対する自分の責任性を感じたのです。
この試験には試験用のテクニックはいっぱいある。
けれども、本試験が受験生に求めているのは、試験的解答例などではなく、あくまで求めているのは、設計者である私が、設計する建物に対して、責任を持って計画、構造、設備、全てを完全把握し設計しているかどうか。その最終的成果である設計図書に私の判子を押し、その設計図書にどれだけ責任を持って計画が行われているか、そこが本試験の最終的な判断基準だと、そう解ったのです。
その責任性を感じた時に、普段している仕事に似ていると感じたのです。
施主に対して設計図書をつくるときに、構造の事を知らなければ恥をかく。意匠設計士といえども、設備の事を知らねば施主に対して説明ができない。
保育室と遊戯室が離れて、それぞれの幼児用トイレが離れてしまった場合に、仕事上ではなら当然のごとく機転を利かせてそれぞれに近い位置に二つトイレを用意する。そういった利便性に配慮する事も設計者の責任だと思います。
でもそれが試験勉強での設計になると、受験生はそうゆう機転がとたんに出来なくなくなる。責任逃れが始まるからです。
「だって、資格学校の解答例では一つのトイレだったし、一つのトイレは20㎡で習ったもん」って。
**さんの言葉を聞いて、私は試験元の採点基準を真に理解した時に、こう感じました。
恐らく、このような言い訳的な設計は、試験元は大嫌いだろうなと。採点に影響するかわかりませんが、おそらく採点官には印象が悪くなると思いました。
その根拠は、昨年友人の中で受かった2人は、解答は毎回特殊だけれど、自分なりの根拠があって責任のある設計、作図をしていた人間だったからです。
一方、私を含めた落ちた3人は、解答は試験的だけれど、自分なりの根拠が薄かった人たちのように思います。
一方、**さんの添削指導の採点基準はどうでしょうか。
採点の仕方に根拠があってしています。資格学校の解答例のトイレが小さいからだとか、調理室の上下足の表現がないからだとか、そんな言い訳は一切せず、ご自身の採点方法に基準を設け根拠に基づいて行っています。
**さんのそんな姿勢を垣間見る事で、私は本試験の性質をだんだんと理解始めていきました。
だから私は千葉に戻った後、保育園を3か所、児童館を3か所まわり、
自分の目で動線を理解し、自分の目でトイレの大きさを確認し、自分の目で調理室の上下足の区分を見る事で、保育施設を設計する上での自分なりの根拠をつくりあげる事をしました。
**さんに新宿でお会いした時に、参考にある方の図面を見せてくれました。
その方の図面は、機能的ゾーニングよりも、軸線を意識したゾーニングで、すごく独特なプランなのに何故か納まっているように見える、学校の解答例とは趣きが全く違うものでした。
けれども、深井さんはその図面を見ながらこうおっしゃいました。
「そう、すごく独特なんだけど、なんかプランは収まってるよねー。これ、受かると思うよ」と。
私にとってはその言葉がとても意外で、その時にもう確信づくわけです。
試験元が見たいのは、資格学校が出すような解答例ではない。完全オリジナルの独特なプランでもない。
彼らがただ見たいのは、根拠をもって責任を持ち、その建物を建てられるレベルのものなのかどうか、それだけなんだと。
試験元は意地悪ですよね。
今年の試験で、これが一番顕著になった箇所は、資格学校の問題ではあれだけ何度も何度も繰り返し出る出ると言われた吹き抜けが、指定されなかったという事。
けれども試験ではパッシブデザインを求めている。
学校では、パッシブ=吹き抜けと比喩できるくらいしつこく練習させられた。
吹き抜けを描くと決めた時点でエスキスの難易度は上がる。自分で自分の首を絞める事になる。
なので、私は吹き抜けは描きませんでした。
指定にない事なので、意地でも描きませんでした。指定にないから、減点のしようがありません。
それに、パッシブは何も吹き抜けだけじゃなくても、高気密サッシを使ったり、ルーバー使ったり、いくらでも文章やちょこっとの作図で表現できるものはたくさんあります。
エスキスの難度が上がり、なおかつ時間がかかるという極めて高いリスク。
むしろ、下手な吹き抜けを描けば、資格学校の解答例写しの答案だな、と、逆に印象が悪くなると考えました。
これは試験元が受験生を揺さぶる罠ですよね。
なので、吹き抜けは捨てました。
この判断は、深井さんのご指導がなかったら、たどり着けなかった境地だと思います。
特に判断力の弱い私は、この部分は本年度の試験で一番恐れていた問題であり、試験採点の基準の判断力をどう鍛えるべきかは、深井さんに沢山質問をさせて頂きました。
**さんが真摯に答えてくださいました。それが実りました。
驚くべき事実は、ほとんどの受験生が、無理やりプランに吹き抜けを描いています。
指定にないのに自ら高リスクを背負って吹き抜けを描いている受験生がとても多い印象を受けました。
私は昨年の作図の失敗を踏まえて、
エスキスよりも作図の正確さを重視しました。
吹き抜けをつくる事よりもまず先に図面にたどり着くまでの時間を多く取る事。それしか考えていませんでした。
またまた長くなってしまいましたが、この度は深井さんに多くの事を教わりました。
H28.11.15
この講座を主宰している**と申します。
本日、今年の通信添削受講生から、メールが届きました。そこには様々な情報があります。原文のまま掲載致します。
**様
ご無沙汰しております。
**の**です。
1級建築士本試験の添削して頂いたにも関わらず、返事しようしようと思いつつ日常の忙しさに追われてそのままお返事できず申し訳ありませんでした。
最後の添削ありがとうございました。
また、私の試験結果を送ったメールの時なぜか日本語が打てなくてわけのわからない英語交じりの文になり、大変失礼いたしました。
**さんよりラインで、深井さんから私に話があると聞きましたのでそちらのことも気になりメールさせて頂きました。
お礼が遅れて大変恐縮なのですが、
一級建築士の添削指導では**さんにとてもお世話になりました。
有難うございました。
最後は日建の指導も入ったり、日建の課題を中心にやった後総合にうつったりでバタバタしてしまいましたが、
**さんのご指導なしでは私はあそこまで到達できなかったと思います。
受かったわけでは無いので今はあまり到達とか、そうゆう言葉を使って表現すべきではないと思いますが。
ただ、もし深井さんのご指導を受けずに日本に戻るまで**で独学でやっていたかと思うと、ゾッとする思いです。
本試験の感想を記します。
最後の方は本試験の本質がだいぶ解ったつもりで試験に臨んだつもりですが、
やはり本試験と課題では緊張感が全く異なり、緊張の雰囲気にのまれながら雲を掴むかのように必死に問題を解いていた状況でした。
本試験では問題の簡単、難しいは、自分のつくる解答とは関係があまりありませんね。
簡単な問題でも、100%見落としをなくすための緊張感が必ず出てきますし、課題時のように慢性的に文章を読んでいた時とは全く状況が異なります。
本試験では100%の見落としをなくすために、文章はきっちり20分かける必要がありますし、名前を書いたり、エスキスから記述に移行するちょっとした時間など、課題の時とは違って時間的にも色んなロスが出て来ることで、本試験での成果品は普段自分のつくってる解答とは形がけっこう異なります。
大事なのは、その中でいかに重要なポイントを落とさず、落ち度のない図面をつくる事だけだと、そう意識して取り組みました。
私は2度目の本試験でしたが、2度目受けて確信した事は、
このテストでは一切プランを考える余裕など無いという事でした。
先ほどの緊張感という理由により、遊戯室の形状、屋外庭園の形状など考えて悩んでる暇すらありません。
エスキス時に思いついてこれでいける、と思ったものを順々に決断していき、その確信が定まらないまま決め打ちの塊を持って最終的に作図に臨む形になります。
迷った瞬間に終わる、パニックになった瞬間に終わる、本試験だけれども、ある程度リラックスした状態が必要であり、試験的なテクニックを鍛錬するよりも、試験場のその精神的なコントロールが非常に重要でとても難しいです。
一切プランを考える余裕など無い=全く考えられない、というわけではありませんが、ここで普段の鍛錬を活用する事はできます。
今回は敷地が縦36mで出てきたので、縦は間違いなく7m×3と確信できました。ここでは迷いませんでした。
事務室の設置位置については、実は日建は事務室の位置が今回の肝になるという情報を事前に得てました。
これは恐らく千葉校だけではなく、日建の共通として、最後に配られたプリントの中に、事務室が何個あるか、受付があるかないか、受付がコーナー的なのか事務室にあるのかは、きちんと確認する事という重要項目に入ってました。
まさに本試験ではこれが的中したと言えます。
また、日建の課題の中で、事務室を2階や3階に設置する解答例が出てきました。その場合は指定がなくても受付を1階に置く場合、受付を置かない場合と2パターン学習していました。
なので恐らく日建の学生は総合の学生に比べて、事務室を1階に置いて受付が被ってしまう事がおかしいと考え、事務室を2階より上に持っていくのにはさほど抵抗はなかったと思います。
日建の問題は模試も含めて至ってオーソドックス(保育所が1階、児童子育てが2,3階)で簡単でしたが、今年度に限っては、こうゆう地味な言い回しの表現をとにかくチマチマ練習してました。
私は今年度は、日建の後期課題、総合の後期課題全部解きました。
全部解いたうえで、両学校の問題傾向を分析しますと、
総合の問題では極めて特殊な問題を様々にこなしているのが特徴です。
日建になくて総合の課題にあったものを取り上げますと、
・総合では9mスパンの解答例がある(日建は全て6m×7mの解答例しか存在しません)
・指定されて保育所、屋外遊技場を2階をメインに置く問題(日建では保育所は必ず1階がメイン)
・巨大な共用部が1階を圧迫し、1,2階に保育所を階別ゾーニング(日建では共用部はせいぜい小面積のカフェ程度)
・問題表現として、共用部の中に子育て部門を置く事で、子育て部門が1階に配置するゾーニング
・時間指定によるゾーニング(日建では時間指定の問題はなし)
となります。
一方日建の課題の重点の傾向は何かと言いますと、
・保育所と児童館子育て支援部門が一元管理なのか、二元管理なのかで建物内を連結するかどうかの判断力の鍛錬。
問題の言い回しによる判断の鍛錬。それによって屋外階段が合計3つか4つかも決まる。
この管理区分についてはかなり厳重にやっていました。(総合ではほとんどの問題が一元管理で、重要視が薄い)
因みに日建の直前課題などではほとんどが二元管理。
結果的には本試験は恐らく一元管理の問題で、ここでは日建、総合の優劣はさほどないように思います。
・事務室の個数、カウンターの有無、設置位置の判断の鍛錬。
・敷地の大きさによるコマ割りの判断。敷地が48m×36m以上だと余裕がある。敷地が46m×33mとかだと、もうパンパンになって会場は大混乱状態になる。などといった敷地の大きさによるコマ割の分析。
この学習はかなり役に立ちました。
・屋外遊技場の指定面積によるコマ割りの判断。
今年度は南面に屋外遊技場があるので、縦は基本3列なのですが、3列で終わりなのか、4列にして2コマだけポコッと南面に出るのか、その判断を屋外遊技場の面積で判断しろという訓練がありました。
この学習も役立ちました。
総合の課題がゾーニングパターンに重きを置いてる一方、
日建はゾーニングはオーソドックスなものしか取り上げず、管理区分、敷地面積の大小、事務室の指定要件などのチマチマした所のパターンに重きを置いているように感じられました。
私は今年度両課題を解きながら、こんなにも学校で出題傾向が違うのかと、かなり混乱状態の時期もありました。
最終的には日建に重きを置き、日建の出題パターンを把握するために日建の問題は2回解き、エスキスと作図しました。
これがかなり効果があり、やはり復習ありきだな、出題パターンを分析すべきと思いました。
ただ、日建の課題を重点的に復習しながらも、本試験で総合寄りの問題が出た時点でアウトになると思っていました。
もし本試験で共用部に子育て支援部門がきたり、保育所が2階指定だったりしたら、確実に総合が有利になると思っていました。
過去、本試験でペデストリアンデッキが出たり、既存部保存などの、学習の根底を覆す問題が出たこともあるので、総合はそれをかなり警戒していたのだと思います。
私も、本試験はどんな過激な問題がくるかなんて解らないと思い、やはり総合の問題は一通りは全て解く事にしました。
特に一番警戒していたのは時間指定問題でした。総合では3個くらい出てたので。
本試験の蓋をあけてみれば、極めてオーソドックスな問題で、今年度は日建寄りの出題傾向でした。
因みにこの私なりの分析は、記述に関してはさておきの分析です。
去年も日建寄りの傾向だったので、私の中では、出題傾向は日建の方が捕えていると思っています。
ただ、過去日建が大きくはずし、総合が当たった年もあったそうですね。
以上が私が今年度学習した傾向対策であり、やはり相当苦労しました。
本当に並々ならぬ鍛錬が必要な資格試験でありますね。
今年度落ちたら、来年はもうどんな学習をしたらよいか、、、悩むところではあります。
本試験から一カ月弱が経ちましたが、落ちた場合の来年再度臨む覚悟もできつつあります。
私の添削結果ですが、**さんより作図に関してはA評価が頂けて少しほっとしたのが正直な感想です。
手堅い図面とおっしゃってくださりましたが、自分でもある程度そのように認識していまして、図面を採点する側からもそう捉えてもらえたらありがたい事です。
記述は弱かったです。
今年度の私の失敗は、記述に1時間半時間がとられた事でした。記述もけっこう暗記や訓練しましたが、記述のびっくり問題にやはり相当びっくりしてしまって、さすがに解らないところが多すぎて相当混乱しました。
去年の失敗を踏まえて、エスキスはかなり割り切ってきっちり2時間で終えたのに、まさかの記述でこんなにてこずるとは、、、という感じで、30分遅れで作図をスタートしました。
最後のチェック時間は必ず必要と思って、かなりの猛スピードのフリーハンドで描きました。
最後のチェック時間は7分ぐらい確保でき、ギリギリで見直しできました。かなりギリギリで、もっと確実にゆっくりチェックすべきです。
最後のチェック時間は10分はやはり確保しなければならないと思います。
記述に関してはチェックできてません。
チェック時間は20分を想定していたので、やはりその20分があったら色々なところを修正して、プラン的なゾーニングは修復不可能ですが、図面的には100%確実なものにはできたと思います。
もし来年臨むとしたら、訓練すべきはやはりその時間管理に限ると思います。
**に戻ってから、一つ大きな設計がありまして、今はそちらを徹夜しながら仕事に没頭している日々です。
やはりなかなか辛い試験でしたので、あまり試験を思い返したくなくて、その後の資格学校が出す本試験の解答例や、ネットが出す解答例などはざっくりとしか見ていません。その後の分析はあまりしていません。
でも、**さんからラインでいっぱい情報がきますし、**さんとの話題は1級の試験に尽きるので、1級に関する話は今でもたくさんしていますが笑
**さんから**さんの話もよく聞いています。
A2の作図解答例を**さんに手伝ってもらうかもしれないんですね。
取り合えず今は、私も**さんも合格し、深井さんの来年の添削指導の仕事も順調にいく事を願っています。
私の手元にある日建などの資料、持っていても使い物にはならないので、もし何か必要があれば遠慮なくおっしゃって下さい。
私も**さんと同じく、深井さんに色々な形でできる限りご協力できたらと思いますので。
それでは、最近風邪が流行っていますのでお体にはお気をつけて。
** ****
H28.10.22 予告
来年度に向けての試験対策として、課題発表前の通信講座を考えています。オリジナル課題(10課題程度)を御用意するつもりです。ご期待下さい。
H28.10.20
無料にて本年度課題の復元図を添削いたします。お問合せメールあてにA3版にて作図2分割記述の3枚添付メールでお送りください。折り返し添削図面ご返信致します。
H28.10.16
1級建築士設計製図試験も先週終わり、その検証という段になりました。通信添削生の再現図を添削し改めてその内容を検証することにします。
易しいようで、普段できている受験生がその課題文に振り廻されているのがその印象です。大手資格学校の課題にあんなに慣れているのに、どうして読み違えるのかということが結構あります。これが本試験というものでしょうか。児童館・子育て支援部門の「受付」この意味大手資格学校の演習課題でも出てくるものですが、この「受付」を設ける意味には、「事務室②」は特に1階に設ける必要はないということでしょうか?特記事項に「受付・運営・・・」という文字が書かれているので1階に持ってこなければならないと思った、受験生がほとんどではないでしょうか。そのことによって管理部門の縦動線が無くてもよいというような解答がでてくる現象が想定されます。2方向避難は屋外階段で処理すればそれで済み、解答としては成立します。
H28.9.19
あと、残り3週間を切るところとなりました。8名の方を添削指導しています。その添削数も60弱、100までいきそうな気配です。図面はそれぞれの個性があり、1つ感じることは同じ課題でも採点しやすい図面としにくい図面があるということです。もちろん、そのしやすさも出来の良い図面と今ひとつのものがあるわけですが、共通しているのは指摘が明瞭に相手方に伝わるような添削コメントができることです。
大手2社が指導していることにより、8割がたの受験生は、同じような図面と記述を出してきます。そんな中で、合否のライン上で採点官がちょっと他とは違うなという図面を描けたらというようなところを狙う指導をしようと思っています。
H28.8.25
課題発表から1か月経ちました。7名の方の添削をしていますが、添削枚数の累計は現在24枚です。残が4課題ほどあるので、その数は30枚を超える数になっています。私の添削スキルも向上しています。実際の保育所の設計で重要なのは、乳幼児のしもの世話と食事なんです。つまり、保育部門の主要な部屋は保育室ばかりでなく、幼児用便所と調理室なのです。調理室については、上足原則、前室(検収室)・休憩室・食品庫などの諸室があります。試験ではそこまでは求められないとは思いますが、資格学校の課題は片手落ちと言えば片手落ちなんです。
H28.8.20
すでに、受験生からの添削図面が多く寄せられています。今の段階で大手2校の課題を見比べてちょっとした視点の違いがあるのに気づきます。部門へのアプローチの仕方です。日建はさすがに実際でもあるような保育園と児童館の複合施設のとらえ方が的確です。ここはオーソドックスに保育部門と子育て支援部門の外部からのアプローチを別々に取らせる課題を出しています。 片や総合資格は、施設に入って保育部門へアプローチさせる問題を続けて出しています。これってどうなんでしょうか?時間利用の違いはあるものの各々の利用者動線が混乱しないのでしょうか。たぶん実際の建物ではこんな設計はしないでしょう。
今まとまって、添削図面が来ている状態ですが、受験生の中でこの2つのパターンをやっている人は混乱しないかと少々心配です。
H28.8.10
課題が発表されて20日余りで、資格学校の課題づくりも試行錯誤という段階ですが、受講生の添削枚数は2枚・3枚となっています。このままのペースで行けば、私のほうも9月・10月の段階でパニックになるのは見え見えで、今年の受講生は6名で打ち止めにします。実務の仕事のほうでは、構造は木造ですが千葉の保育園の図面作成が良いタイミングで入りました。
ところで、保育所のこれからの在り方・考え方は、認定こども園に見られる、幼稚園と保育園の一元化であり、その先の小学校における学童保育所と言われている施設とのさらなる一元化です。行政が厚生労働省と文部科学省の縦割り行政の解消に他なりません。そんな背景が今回の課題の意味合いを含んでいます。
現在継続して通信添削を受講されている方は6名となっています。今までになく早期に皆さん始動開始となりました。どうしても、大手資格学校の動きに連動してしまうということでしょうか。昨年に引き続き今年もこの商品ニーズを実感しています。
いくつか添削して気づく点があります。
「保育所の計画の基本は平屋建て」です。実務では3階はありません。2階建てにすると準耐火仕様です。これを考えれば、EVを設置しなさいというのは、4・5歳児保育室を2階にもっていきなさいというヒントのなにものでもありません。
あと、保育所の注意点は防犯・避難経路です。保育事務室は受け付けもありますが、屋外遊戯場の見守りもあります。実務で理事長・園長から言われる第一の要望です。
子ども・子育て支援センター
(保育所、児童館・子育て支援施設)
要求図書
●1階平面図兼配置図(縮尺1/200)
●2階平面図(縮尺1/200)
●3階平面図(縮尺1/200)
●断面図(縮尺1/200)
●面積表
●計画の要点等
(注1)パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画
(注2)地盤条件を考慮した基礎構造の計画
(注3)天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方
H27 1級建築士製図試験 記述問題に関すること
免震構造に関する出題記述で「目標耐震性能」について的確に解答できたかどうか。
今年度計画の要点等の新規出題用語「目標耐震性能」記述例
構造計画出題
① 建築物に設定した目標耐震性能(地震力の程度と建築物の状態)
解答例
免震構造を採用しその目標を特級と定め、建築物の状態としては巨大地震に対して軽微な被害を想定した。
② 建築物に設定した目標耐震性能を達成するために、上部構造の構造種別、架構形式、スパン割及び主要な部材の断面寸法について考慮したこと。
解答例
免震装置への荷重伝達に適した鉄筋コンクリート造の純ラーメン架構形式を採用した。
スパン割については、7m×8mの均等グリッドで対応し平面バランスを重視した建物形状を意識した。また、断面寸法は一般の耐震構造に比べて小さくし、柱700×700mm、大梁500×700mmとした。
③ 建築物に設定した目標耐震性能を達成するために、免震層(免震材料の種類と配置の考え方、外周部のクリアランス、エキスパンションジョイント等)について考慮したこと。
解答例
各柱直下に天然ゴム系積層ゴム支承と梁下に鋼材ダンパーを配置し、建物の免震変位巾を400mm程度と想定し600mmのクリアランスを確保した。そして、エキスパンションジョイントは、段差を生じない金物を用い対応した。
H27 1級建築士製図試験の感想
標準解答例の2案から分析するそのポイントは
ずばり
設計条件の「床面積の合計は、2600㎡から3100㎡以下」の上限3100㎡にいかに近づける計画ができるかである。
出題された課題は、下限である2600㎡から2700㎡でもまとまってしまう課題でもある。(日建学院参考図)
ということで、受験生の回答の延べ床面積の分布を調査をしてみる価値はある。当方が指導した受講生のほとんどは、2900㎡が上限である。この床面積では、屋上庭園を北側に配置した時、日照および西側の公園の配慮が難しい。1階および2階の面積を目一杯とることで、空間の余裕が生まれるのである。建蔽率限度90%を生かすピロティ計画も有効な空間構成ができるポイントである。
標準解答例の1が3005㎡、2が2910㎡この規模で計画できるかで、屋上庭園周りの余裕ができ諸々の減点項目になるであろう項目が消去できるのである。面積100㎡に拘ってしまうと計画および建物スケールがなくなってしまうのである。
それと、例年出題される吹き抜け空間の立体構成は、いうまでもなく重要なポイントである。今回はエントランスホールに求められているので、採光の取り方は考えるところである。しかし、受験生にとって標準解答例のような立体構成を考えるのは、限られた試験時間では無理であると思われる。
もう試験に必要な最低限減点されない図面を求められているのではなく、積極的な設計計画が求められているという印象はぬぐい去ることができない。
研究生募集
少人数制1級建築士設計製図試験対策研究会を立ち上げたいと思います。
通信添削指導の一環指導として、少人数制対面指導講座を不定期に開催したいと思います。ワークショップ的なグループ研究を行っていきます。
会場は東京新宿を予定しています。費用その他等はお問い合わせください。
手始めは、「過去問研究」をテーマに標準解答例に見る合否の基準について分析解説していきたいと考えています。来年度は低層課題が予想されますので、「美術館」「図書館」を取り上げていきます。